鎖国下の江戸時代、日本独自の数学文化「和算」が華ひらく。天才和算家・関孝和のベルヌーイ数発見のような、世界にさきがけた業績がなぜ生み出されたのか。『 江戸の天才数学者:世界を驚かせた和算家たち ...
暦法とは、いくつかの方程式の組み合わせである。春海の時代の暦法は、貞観4年(862)に唐から輸入した宣明暦というもので、京都朝廷の陰陽寮の管轄の下、およそ八百年もの間ずっと使い続けていたのである。そして、八百年ぶりの改暦を成し遂げた春海は、そういう意 ...
強運の持ち主である。大蔵官僚時代、森昭治(五七)が事務次官クラスにまで上り詰めるとは誰も予想していなかった。旧大蔵省四十一年入省組は財務省の武藤敏郎事務次官のほか、長野厖士元証券局長、中島義雄元主計局次長など人材の宝庫とされた。
古代日本は、一度滅亡の危機に瀕したことがある。それが、白村江の戦い(六六三)である。一度滅亡した百済(朝鮮半島南西部の国)の再起を願い、中大兄皇子は無謀な戦いに挑んだ。民衆が「負けが分かっているのに」と罵倒していたにもかかわらず ...
フランスを筆頭とする反対派は、トルコの「三つの異質性」に抵抗している――トルコの欧州連合(EU)加盟問題が、今年山場を迎える。十二月のEU首脳会議で、加盟交渉を開始するかどうかを決めることになっているからだ。トルコ問題を延々と先送りして ...
鳥インフルエンザに脅える途上国にコピー版「タミフル」は心強い味方だが、研究開発の成果を横取りされる製薬会社は収まらない。[ロンドン発]「国際的盗賊」――世界の巨大製薬会社は、インド最大のジェネリック医薬品(薬品の特許切れ後に他 ...
中国では古来、宗教集団の反乱が時の権力を根底から揺るがした事例が多い。二世紀に起きた「黄巾の乱」は後漢の滅亡につながったし、十九世紀には洪秀全の率いる宗教結社が「太平天国の乱」を起こし、一時権力を打ち立てた。そうして現在、中国共産 ...
ネオコンが「中東の民主化」を主張する背景には、深い理由がある。それを知るには、ユダヤ系アメリカ人がいかに政治に関わってきたか、その歴史をひもとく必要がある。「9.11」以降のアメリカを支配している共和党新保守派(ネオコン)は、今に始まっ ...
大地震発生。いざという時、自宅まで歩いて帰れるか――。政府・中央防災会議の専門調査会は十二月半ば、日中、東京直下で地震が起きた場合、最悪のケースでは一都三県で六百五十万人もの人々が「帰宅困難者」になると推定している。繁華街など人が ...
[ブリュッセル発]湾岸戦争下、イラクからミサイル攻撃を受けた経験を持つイスラエルで、有事に備えた訓練が日常化した二月中旬、この日だけイラクを忘れたかのように、「ある国」を敵視する報道がメディアに溢れた。非難の矛先はベルギー。
短期予知に力点を置き過ぎてきた地震予知の主流派とは一線を画し、独自の「時空ダイアグラム理論」に基づいた中長期予測を行なう木村教授。その理論とはいかなるものか。大地震の危険はどんな地域で高いのか。地震を予知する――地震学者の唯一最大 ...
ワールドカップのさなかに韓国海軍艦艇を撃沈した北朝鮮。対立ムードが高まるかと思われたが、一転「平和攻勢」が始まった。そして世にも不可思議な「経済改革」にも着手――。北朝鮮で何が起ころうとしているのか。朝鮮半島の動きはいつも ...