「ネオ・トランプ主義」を語るのはちょっと気が早いような気もしますが、分極社会のそれぞれの場所でイデオロギカルな硬直が進むアメリカに、ある種の穏健さとプラグマティズムへの期待が生まれることは理解できます。ただ、それはトランプ氏の政権が多くの矛盾と複雑性 ...
CDUは1月10日にハンブルクで開いた幹部会議で、ドイツの成長率を回復させるための経済改革プログラム「 アゲンダ2030 ...
石破総理はトランプ大統領の就任式に岩屋外相を派遣する。自分は日米間の課題をしっかり勉強してからということだろうが、今月中旬で調整されていたトランプ会談を見送る判断が正しかったとは思えない。総理・外相・経産相が揃って孫正義氏に教えを請うのも、何とも奇妙 ...
第7次エネルギー基本計画の原案は、現行の第6次計画が策定された2021年当時から様変わりした国際情勢を反映している。地政学情勢の緊張による安全保障重視の流れと世界的な電力需要拡大の見込みは、再エネとともに原子力を最大限活用するという方針転換に繋がった ...
来日十七年、東京でレストランを開くスペイン人シェフのジョセップ・バラオナ・ビニェスさん(四二)に、本国の王室儀典長フランシスコ・ノンベラ氏から国際電話が入ったのは二〇〇八年の十月半ば。 「十一月にフアン・カルロス国王夫妻が国賓として ...
民主党大統領候補のトップを走るケリー、二番手に急浮上したエドワーズ、一時は旋風を巻き起こしたディーン。彼らの主張には、米国政治を彩るポピュリズムが、それぞれに形を変えて顔を出している。このポピュリズムの動向こそが、秋の大統領選の ...
日米戦争前夜、アメリカの黒人を味方に付けようとした日本の秘密工作があった。その先駆けとなった男、中根中。摘発の ...
バイデン政権を経験して、中国はアメリカとの長期戦を戦い抜く覚悟を、さらに強めている。中国の根幹に「東昇西降(中国は昇り、米国は降る)」という世界情勢認識がある以上、トランプ再登場も長期戦略を変更させるものではないだろう。ただし、このために進めた対外依 ...
本気で核保有国になることを目指す北朝鮮。軍事オプションをとることはきわめて困難だが、「最悪のシナリオ」はあるのか。[ワシントン発]朝鮮半島に起きている危機、つまり北朝鮮が「孤立という檻」をがたがたと揺さぶって挑発する状況は、「見 ...
中国が保有する核弾頭は、2024年前半、5年前の2倍に達したとみられる。トランプ次期政権で想定される対中敵視政策への対抗もあり、勢力均衡を目指す動きがさらに加速するのは確実だ。ただし、両国が一気に「相互確証破壊」まで突き進むと考えるのも早計だろう。中 ...
地球規模で水不足が起きている。人的被害も広がり、「水戦争」ともいうべき状況も生まれている。水道事業の民営化はビジネスチャンスを生むと同時に、水不足を解消する方策となるかもしれない。[ロンドン発]二〇〇一年、インドとパキスタンの軍事 ...
トヨタ自動車は日本経済の姿見である。二〇〇二年二月に始まった戦後最長景気で主役を演じ、一転、創業以来最悪の赤字決算という「トヨタショック」は、経済危機の象徴として大々的に報じられた。そのトヨタが二月下旬、豊田章男新社長(五二 ...